あれは2005年の春だったか・・・ 前理事長の安田喜憲先生主催の未来の文明を考える研究会が京都の国際日本文化研究センターで開催され、御声掛けを頂いた。04年9月に企業を退職し、環境と経済が如何にして両立できるのかを深く考えるために東北大学に移動したものの、その解が見つからず、悶々としていた時期でもあった。勉強会には、文理を問わず研究者、企業の方々、霞が関の官僚たちが集まり、まさに喧々囂々の意見が飛び交う壮絶な場であった。これが「ものづくり生命文明機構」の原点である。研究会は毎月のように開催され、何とも楽しく大いに学ばせても頂いた。
この地球上で唯一持続可能な社会をつくっている自然、自然は完璧な循環を最も小さなエネルギーで駆動している。そして、我々に無償のサービスを与え続けてくれているものの、そのサービス以上の負荷を与えてしまった結果が地球環境問題である。今求められることは、地球の修復能力以下であらゆるものを循環させる、すなわち、我慢することなく一つの地球で暮らせる社会をつくることしかない。未來の子供たちに自信をもって手渡せるそんな社会や暮らし方を、そこに求められる新しいビジネスや政策をしっかりと創り上げたいと思う。