1. 理事からのメッセージ

理事からのメッセージ

日本製鉄株式会社 顧問

【理事長】中井徳太郎
今や人類は、地球における繁栄を謳歌している反面、気候危機とも言える災害をもたらす荒々しい気候変動、生物種大量絶滅時代とも呼ばれる生物多様性の棄損など、人類の地球における持続可能性が危機に瀕しています。
人類がこの地球において今後も末永く生存していくためには、地球環境を破壊して資源枯渇を招いてきた今までの物質文明社会から、地球そのものそして地球の生態系と調和する、新しい文明社会に転換しなければなりません。
NPO法人ものづくり生命文明機構は、このような強い危機感を共有し、それぞれの立場で危機打開に向けての実践に取り組む志を持った産学官が集い、コラボレーションをしていくプラットホームを目指しています。
新しい文明社会のキーコンセプトは生命、いのちです。そして自然と人は一体であり、人も自然の一部であるとの感性、山川草木悉皆成仏あらゆるものにいのちが宿るとみる日本人の自然観、この自然観がベースとなり、ものづくりに結実する匠の技、多様で繊細でかつ生き生きと生命の躍動感を実感させるハイレベル・ハイクオリティな文化、文明の実現が可能となります。
このNPOの活動を通じて、日本から人類の未来を切り拓く、真に持続可能な文明社会、生きとし生けるもののいのちが輝き、各々のいのちが全うしうる、いわばものづくり生命文明社会を探求し、国内外に発信して参りましょう。

資源・環境ジャーナリスト

【副理事長】谷口正次

当機構において私は一貫して、「資源」と「環境」を“ものつくり”と“生命”と”文明“を繋ぐキーワードとして活動をしてきました。

限りなく便利で快適な生活を提供する物質”文明“を支える”ものつくり“には、「資源」を大量に消費します。

その結果、森林・生態系・生物多様性豊かな自然「環境」の破壊を余儀無くされます。その「環境」とは、物質・エネルギーで人工的につくられた都市環境とは異なり、自然の中の”目に見えない“、”聴こえない“、”生命“を育む、森・里・海が繋がった超知覚情報にあふれた「環境」です。

これを当機構の大橋力理事は、自然の”情報環境“と名付けました。この”情報環境“こそ、ストレスとリスクに満ちた現代文明社会で人類が本来の人間性を保ちながら適応していくために必須のものなのです。私は、この”情報環境“の存在と、その価値、そして自然との触れ合いの大切さを訴えていきたいと思います。生命文明構築のために!


SuMPO理事長  東北大学名誉教授

【副理事長】石田秀輝

あれは2005年の春だったか・・・ 前理事長の安田喜憲先生主催の未来の文明を考える研究会が京都の国際日本文化研究センターで開催され、御声掛けを頂いた。04年9月に企業を退職し、環境と経済が如何にして両立できるのかを深く考えるために東北大学に移動したものの、その解が見つからず、悶々としていた時期でもあった。勉強会には、文理を問わず研究者、企業の方々、霞が関の官僚たちが集まり、まさに喧々囂々の意見が飛び交う壮絶な場であった。これが「ものづくり生命文明機構」の原点である。研究会は毎月のように開催され、何とも楽しく大いに学ばせても頂いた。

この地球上で唯一持続可能な社会をつくっている自然、自然は完璧な循環を最も小さなエネルギーで駆動している。そして、我々に無償のサービスを与え続けてくれているものの、そのサービス以上の負荷を与えてしまった結果が地球環境問題である。今求められることは、地球の修復能力以下であらゆるものを循環させる、すなわち、我慢することなく一つの地球で暮らせる社会をつくることしかない。未來の子供たちに自信をもって手渡せるそんな社会や暮らし方を、そこに求められる新しいビジネスや政策をしっかりと創り上げたいと思う。